感覚

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俺は足音も立てずに、相手に近寄ってみる。 案の定相手は気がつかないまま、俺の接近を許していた。 このまま相手を倒せれば…! そんな事とは裏腹に、相手は俺の方へ顔を向けた。 一瞬終わったと思ったその時だった。 銃声と共に部屋のガラスが割れ、敵が倒れた。 「え?」 俺は目の前の状況が把握出来ないまま、その場に座り込んでしまっていた。 「大丈夫?」 その声に我を思い出し、窓の外を見る俺。 そこには俺ぐらいの歳で、背の低い女性が立っていた。 「えっと…、君が倒してくれたの?」 「うん!」 彼女は微笑み、元気よく返事をしてくれた。 「ありがとう、助かったよ。」 俺は立ち上がり、彼女に歩み寄ろうとしていた。 「いいよ。私がそっちに行くよ?こっちの部屋の外は危険だしね。」 「え?」 俺はそのまま立っていると、彼女は窓から入ってきた。 そして俺の近くまで歩み寄って来た。 「私の名前は、柊香奈(ヒイラギ カナ)。あなたの名前は?」 さっきの事でまだ俺は、頭の中が混乱中だったが、俺からも自己紹介しておこうかな…。
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