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平片さんの感は鋭いなぁ…。
改めて実感させられる。
「それと柊さん、俺達もこの世界の人間じゃない。」
「そうなの!?」
「そうだよ。」
俺が言葉を返すと、俺の手を握りしめてこう言った。
「私もだよ!もしかしてA dream and a real borderって言うゲームでこの世界に?」
「あぁ。」
確かにこの英語の意味は、夢と現実の境目…。
けど…、俺達だけこの世界に入り込んだと思っていたのに、こんなか弱そうな女の子まで…。
俺は心底このゲームを呪った。
「ところで、大地君と聖都君は、何県のゲーム機から入ったの?」
少し俺の意識が飛んでいたけど、香奈ちゃんの一言で我に帰った。
「○○県の××地区のゲームセンターからかな?」
平片さんは俺を見ながら。
「あそこの地区は、××地区なのか…。」
「はい。」
「私も○○県なんだけど、××地区じゃないなぁ…。」
俺達と同じ県?他にもこんな呪われていそうな、ゲームが存在するのかな…。
「○○県の何処のゲームセンターだ?」
「○×地区だよ?」
「「!?」」
俺と平片さんは絶句した。
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