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「ちょっと待て。俺の車に乗れるのは最大、俺含め、5人だぞ?むしろ後ろの真ん中の人間が、狭くなるだろ。」
そう、俺の車はスポーツカー。
だから後部座席は狭い。
「今の人数でギリギリじゃない?」
野田は笑いながら言っているが…。
燃費を考えてくれ…。
確かに俺の隣に座るのは野田しか座れない。
なんと言ったって、背が高い。
そんな奴が後ろに乗るなら、無理があるだろう。
「まぁ俺の車に乗れないことはないが…。尾長、車どうするんだ?」
尾長はしばらく悩んだ末、こう答えた。
「一回俺の家に来てくれない?車、置いてくるわ。」
「ガソリンないだろ。」
「さすが平片さん!よくご存じで!」
「いつもだろうが!」
さすがの俺でもツッコミはいれた。
まぁ確かにいつもガス無いって言ってるし。
まぁいいけど…。
そして俺たちは仕事を終え、駐車場に向かう。
駐車場は砂利道で、俺の車が可哀そうになるぐらい、砂埃が舞い上がり車に付着する。
「とりあえず尾長、先に行ってくれ。すぐに追いつくから。」
「了~解。」
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