世界

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すると扉は両サイドに開き、中の光が漏れだした。 扉は開き終えると同時に、機械音を発していた。 しばらく俺達はその扉を見つめていた。 「ここからは私が話すから、私が話しかけるまで静かにしてね。」 英子ちゃんの顔は真剣そのものだった。 俺と尾長君、田木は頷き返す。 そして英子ちゃんを先頭に、俺、尾長君、田木の順番で、中へと入る。 中に入った俺達が最初に目にしたものは、会議室のような作りをした部屋だった。 テーブルらしき物は、数字のゼロを描くように作られている。 椅子は座りやすいそうな形をしていた。 席は全部で20~25席はありそうだった。 実際席についている人物を見てみると、俺達と殆ど歳が変わらないであろう人達が座っていた。 歳がかなり上を行っている人も居て、上座らしきところに座っていた。 俺達はその人の前まで歩いた。 そしてその人の前で英子ちゃんは片膝を付き、俺達では理解出来ない言葉で話していた。 五分ぐらいだろうか…。 英子ちゃんはその人へ会釈だけをし、俺達の方へ振り向いた。 「海斗、友達の名前教えてもらっていい?」
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