13人が本棚に入れています
本棚に追加
すると扉は両サイドに開き、中の光が漏れだした。
扉は開き終えると同時に、機械音を発していた。
しばらく俺達はその扉を見つめていた。
「ここからは私が話すから、私が話しかけるまで静かにしてね。」
英子ちゃんの顔は真剣そのものだった。
俺と尾長君、田木は頷き返す。
そして英子ちゃんを先頭に、俺、尾長君、田木の順番で、中へと入る。
中に入った俺達が最初に目にしたものは、会議室のような作りをした部屋だった。
テーブルらしき物は、数字のゼロを描くように作られている。
椅子は座りやすいそうな形をしていた。
席は全部で20~25席はありそうだった。
実際席についている人物を見てみると、俺達と殆ど歳が変わらないであろう人達が座っていた。
歳がかなり上を行っている人も居て、上座らしきところに座っていた。
俺達はその人の前まで歩いた。
そしてその人の前で英子ちゃんは片膝を付き、俺達では理解出来ない言葉で話していた。
五分ぐらいだろうか…。
英子ちゃんはその人へ会釈だけをし、俺達の方へ振り向いた。
「海斗、友達の名前教えてもらっていい?」
最初のコメントを投稿しよう!