現実

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田木の一言に気がついた。 そうだった…。 尾長を待ってる間、何処に行くか決めておけばよかった。 「んー、とりあえずいつものファミレスでいいんじゃね?」 尾長の一言で、みんなの可決で行く事になった。 そこまでの間、約10分程度だがみんな騒がしかった。 俺の車が狭いだの、スピードが速いだの、いろんな会話をしていた。 そうこうしている内に、俺たちの行きつけのファミレスに着いた。 「尾長君、いつもの席に座るんでしょ?」 若村がそう言うと共に、尾長は激しく頷いた。 いつもの席…。それは窓際のU字型になっている、椅子があるところ。 いわば俺達の特等席。 今回は運よく空いていたものの、もしその席が空いていなかった場合、仕方なく別の席になる。 しかし、その席が空いて机の上がきれいになったら、その席へと移動するぐらいお気に入りだ。 そして俺たちは各自、好きな物を選びオーダーする。 すぐに料理が運び出され皆、他愛もない会話を進めると共に、料理を食べ始めた。 そうしている間に、一時間は軽く超えていた。 テーブルの上の食器も下げられていた。
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