現実

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これで俺もゆっくり家に帰れる…。 しかしこの考えが甘かった。 「これで腹も一杯になったし、ゲーセン行こう!」 野田の一言が俺達の脚を止めた。 「ちょっと待て。俺達明日も仕事ですけど。」 もしこのまま帰れないようなら、俺は明日遅刻確定…。 そんな事…、上の人間に何言われるか…。 怖い怖い。 「大丈夫だって、俺が電話で起こしますから。」 「いや、そういう問題じゃないだろ。」 俺達の会話を、他の3人はこっそり聞いている。 お前ら助けろよ…。 そして尾長、俺と同じ社員だろ…、一番助けて欲しいのですが。 「まぁ、あれだ。行くって言っても何処行くんだ?もう23時だぞ?開いているゲーセン、あんまりないだろ。」 ナイス俺。 近場のゲーセンなら知り尽くしてるからな。 これで言い返せないだろ。 そう思っていた俺が馬鹿だった。 若村の一言で、俺は動けなくなった。 「開いてる店、知ってるよ?」 「さすが若村!そこに行きましょうよ、平片さん。」
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