第十五章~天国へのカウントダウン~

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「…奈緒さんは、もう…助からないかもしれないって」 亜稀葉は、笑っているような、泣いているような何ともいえない顔をしていた。 何で…お前は笑っている? 「…亜稀葉、お前…」 「南っ!」 急に目の前が暗くなった。 俺の顔は、亜稀葉の胸の中に埋まっていた。 「…南っ…これからは奈緒さんの代わりに、あたしが南の事支えてあげる…。だから…」 その瞬間、俺は亜稀葉の手を振りほどいていた。 「南…?」 「亜稀葉、俺が必要としてるのはお前じゃない。…悪いけど帰ってくれ」
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