135人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は素早く病院のナースステーションに駆け込み、集中治療室の場所を聞いた。
「‥集中‥治療‥室‥‥どこですか?」
「えっ…と、3階ですね」
「ありがとうございます!」
「ちょっと、病院内を走らないで下さい!」
もうナースの言葉も耳に入ってこなかった。
階段を3階まで駆け上がり、集中治療室の前に着いた。
「‥!!」
そこにいたのは、顔や手足に包帯を巻かれて、呼吸器を通して微かに息をしている人がベッドに横たわっていた。
最初その人物が誰かはわからなかったが、ベッドの脇に
「安藤奈緒」
と書かれたネームタグがあった
それで、この包帯まみれの人物が奈緒なんだ、と気付いた。
最初のコメントを投稿しよう!