第十五章~天国へのカウントダウン~

9/19
前へ
/160ページ
次へ
俺は素早く病院のナースステーションに駆け込み、集中治療室の場所を聞いた。 「‥集中‥治療‥室‥‥どこですか?」 「えっ…と、3階ですね」 「ありがとうございます!」 「ちょっと、病院内を走らないで下さい!」 もうナースの言葉も耳に入ってこなかった。 階段を3階まで駆け上がり、集中治療室の前に着いた。 「‥!!」 そこにいたのは、顔や手足に包帯を巻かれて、呼吸器を通して微かに息をしている人がベッドに横たわっていた。 最初その人物が誰かはわからなかったが、ベッドの脇に 「安藤奈緒」 と書かれたネームタグがあった それで、この包帯まみれの人物が奈緒なんだ、と気付いた。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加