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「オタクはないだろ!オタクは!!」
「こうなると…社内戦争勃発だな…」
「……どう言う事だ?」
幸村は話し始めた
「うちの会社でもかわいい娘はたくさんいるけどさ、世間的には今の安藤は社内でもトップクラスなかわいさだから安藤欲しさに狙う奴なんてかなりいると思うぜ……」
幸村の言葉には妙な説得力があった
人をあまり好きになった事のない僕でも安藤はかわいいと思う。
そんな事を考えている隙に男たちが安藤の元へ駆け寄った
「安藤ちゃんって好きな奴いんの?」
「俺とアドレス交換しない?」
「今日仕事終わったら飲みに行こうよ~」
「え…あ……」
男と話したことがほとんどない安藤は返事に困っていた
「おいおい、あんまり安藤ちゃんをいじめんなって。」
幸村が安藤を匿うように言った。
「安藤ちゃんは男と話したことがほとんどないから困ってるじゃねーかぁ!な、安藤ちゃん?」
安藤は幸村の言葉に続いてゆっくりと頷いた。
「ごめんなさい…。あたし引っ込み思案だから男の人と話したことがなくて…でも、皆さんと仲良く話せるように頑張ります!」
安藤は少し震えながら、精一杯の笑顔で笑った。
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