ー1章ー

3/6
1199人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
拾った猫の体は冷たく、泥まみれだった 「お前汚れてんな~とりあいず、風呂入ろうか、体も暖まるし」 ひょいっと猫を抱く 見た目から大人のはずだが、子猫と同じくらい軽い 風呂場に連れて行き、お湯をかけると「にゃぁぁあ゛」と鳴いて暴れ出した 俺の手の中から逃げ出すと「ふぅぅう゛!!」と唸り威嚇する 怖がっている猫をどうやって風呂に入れようか 少し悩み、何か思い付いたのかニッと笑うと「よし!!」と勢いよく立ち上がった そして、自分の身につけていた衣服を脱ぎ始めた 「これで怖くないだろ~?」 ある意味怖い。 と思ったであろう猫
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!