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丁度外は雨
私はお母様と一緒に馬車に乗り込んだ
ガタガタと馬車が揺れる度に歯が振動で痛む
「っ…痛…」
「どうして痛くなるまで放っておいたの?!」
お母様はため息をついた
馬車が止まり、ついた場所は街中の小さな建物
「これが…歯のお医者様の…?」
お母様に手を引かれ、中に入った
「今日はどうなさいましたか?」
受付の綺麗なお姉さんが愛想笑いをして言った
「うちの子が虫歯でして…」
「分かりました」
お母様と私はソファーに座った
時計のカチコチと秒をたさ刻む音だけが待合室に響いた
「どうぞ」
カチャ、と奥の扉が開く
「さぁ、」
お母様は私の背中を押した
「お母様は来てくださらないの?」
「患者以外診察室には入れないのよ」
私は不安な表情を浮かべ部屋に入った
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