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ふわりと撫でられる頭
暴れていた私は自然にピタリと止まった
「良い子」
「良い子…?私が…?」
「そうだよ、僕が頭を撫でると大人しくなる」
まるで 忠実なイヌみたいに
「リディは悪い子じゃないの?」
「違うよ、今はね」
お医者様がニコ、と笑うと私は顔を少し赤くした
プツリ、と針が私の唇に刺さる
「これは罠だわ」
そう私が呟くとお医者様は手を止めた
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