プロローグ

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弁当を持って昨日買った新着のスーツに着替え、傘を差しながら家を出た。 家を出た途端「ゴーゴーゴー」と響く不気味な音が空に響いた。 やはりこの頃、何かおかしい。 克也は…、いやこの国に住んでいる人々全員が思っているだろう。 遠くから聞こえる銃声や爆撃音は人々を不安にさせる。 それはしばらくすると消え、いつも人々の頭に疑問と謎を残す。 そんな事を考えているうちに駅に着いた。 この時間は通勤ラッシュで混雑していた。 克也は傘をたたみ、人ごみをよけながらホームに向かうエレベーターに乗った。
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