御神木

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興『とりあえず雪ちゃんの家に行ってみた。警察とかがいっぱいいて近づけなかったけど……雪ちゃんが何らかの事件に巻き込まれたのは間違いないみたい』 猫『ほらな。オイラの情報は確かだ』 興『じゃあ、雪ちゃんはどこに?』 猫『それは…ちょっと待ってろ!』 そういうと猫は大きく鳴いた。 ニャオーンという鳴き声が町中に響きわたる。 するとどこからともなく3匹のブチ猫が空から降ってきた。 猫2、3、4『お呼びですか。大将!』 猫1『うむ、大至急この家の娘の居場所を捜せ!』 猫2、3、4『はっ!』 忍者のように空から降ってきたブチ猫達は、またもやねずみ色の空へと帰っていった。 ○ 興『だから雪ちゃんだよ。知らないか?』 壁1『雪ちゃん言うたら』 壁2『誘拐されたって噂の』 興『知ってるのか?』 壁1『知っとるかやと』 壁2『なにを?』 壁1『雪さん』 壁2『あー、美人で噂のな』 壁1『へー、美人なのかい』 壁2『それで雪さんがどないしたん』 猫1『行こう、興。こいつらアホだ』
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