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猫3『周りに人の気配はありません。興さん、ドアを開けて……』
ドカシャアーンッ!!
猫1『あ……』
猫2『蹴り破った……』
興『雪ちゃん!?』
興は埃だらけの小屋に乗り込んだ。
小屋は小さく、部屋の片隅で縛られている雪を見つけるのはそう時間は掛からなかった。
雪『んー! んー!』
雪は手足を縛られ、口にはガムテープが貼られていた。
興『もう大丈夫だよ!』
興は縄をほどき、ガムテープをほどいた。
ガバッ
興『……!!?! 雪…ちゃん…?』
雪『ありがとう…もうあえないかと思った…』
目からボロボロと涙を流し、興に力一杯抱きつく雪。
藍色の髪の毛が興の鼻をくすぐる。
興『いや、あの! 分かったから! 雪ちゃん…苦しいって!』
猫1『感動の再会はいいが早くしろ! 帰って来るぞ』
興『そうだ! 早く逃げよう!』
雪『うん!』
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