奇跡

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雪『どういうこと?』 泥棒1『ちっ! ナイフがだめならこれがある!』 泥棒2『これは音が出るから使いたくなかったんだがな!』 そう言うと泥棒達はポッケから銃を取り出した。 雪『興!?』 興『大丈夫……俺を信じて』 雪『興……』 興の服を掴む雪の手の力が増す。 雪はコツンと額を興の背中にくっつけ、一回だけ頷いた。 泥棒1『あばよ! 死ねぇ!』 ガガーンッ! 泥棒は銃を構え、興めがけて発砲する。 雪『興!』 しかし、弾は興には当たらなかった。 泥棒1『どういうことだ? ちゃんと狙ったのに…』 泥棒2『なにやってんだ! 撃ちまくれ!』 泥棒達はひたすらに銃の引き金を引き続ける。 轟音が鳴り響くが、鉛の弾は興に当たる事はなかった。 泥棒1『どういうことだ?! た、弾が避けて行く!』 泥棒2『んな馬鹿な!』 しかし弾は当たる様子なく、興を避けて行く。 拳銃『うんこまみれになってたまるか!』 弾『錆はやだよ~!』 カチンッ 泥棒1『た、弾が……』 泥棒2『一体…何者なんだ…』 興『俺の名は鳥川興。普通の高校に通う16歳。  あらゆる物質の声を聞くことができる、material mind《マテリアルマインド》を持つ男だ!』
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