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ペン『興…帰って来てからずっとベッドに潜り込んだままだな』
本棚『なぁ、元気だせよ。また言えばいいじゃねぇか』
興『……………』
ベッド『おい、元気だせよ』
興『うるさいなぁ! お前ら物質に何が…!』
ピンポーンッ!
興が物凄い剣幕で怒鳴っていた時、インターフォンがなった。
まあ、インターフォンの「ピンポーンッ!」という音は興には
インターフォン『おらぁ! 客だぞぉ! はよでろや、ボケェ!』
と聞こえるのだが。
そんなことは読者の皆様には知ったことではないわけである。
興『誰だ? こんな時に…』
興は渋々ベッドから降りて玄関に向かう。冷たいドアノブを開けて「はい、こんにちは」。
興は絶句した。
目の前には私服姿のスノーガール。
興『雪ちゃん!! ど、どうしたの?!』
雪『あの~。興…帰る時にお弁当忘れてたから。届けに来たの』
弁当『ばか野郎! 俺を忘れるたぁ良い度胸じゃねぇか! えぇ、おい!』
トキメキ度マックスの興には弁当の罵声など聞こえないも同然である。
興『あ、ありがとう!!』
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