プロローグ

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一希は玉川南小学校に通っており、4年2組の担任の黒澤先生は毎日クラスの生徒の連絡帳を一旦預け、その日の出来事を書き、終礼の時に全員返してもらうのである。   今日は運動場の遊具の点検があった事を一希は母に連絡帳を見せて知ったのだ。   母が起きながら言った。 「あ、しまった。買い物行くの忘れてた~…悪いけど一希、おつかいに行ってくんない?母ちゃん今から友也を迎えに行かなきゃならないから…」 友也とは一希の弟の事だ 幼稚園の迎えの時間だ   「えぇ~…」   「買って来なきゃ家に入れさせないよ!これが買ってくる紙と5000円ね。分かった!?頼むよ!」 バタン!!!! 玄関のドアを閉めた。   「何と言う強制的な…」 心の中で呟く一希だった
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