君の名前

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君の名前を呟いた。 その先には、振り向く笑顔も、 はしゃぎながらまとわりつく 君の存在もない。 君の名前が好きだった。 言い終えた時に、君の愛しい、存在を確認出来たから、 今は君の名前を聞くのが辛い。 君がいなくなった事を認めたくない僕の我が儘なのだろうか。 最後に君の名前を呼んだのは、 いつ頃だったかな? 冷たくなった君の頬をなぞり、 君の名前を問い掛けても、 君の瞳は、開ける事がなかった 君の名前を何度も叫んだところで君の瞳は、閉じたままで、 僕を見つめていたあの笑顔も、見れない。 ねぇ君の名前何度も何度も、 呟いたけど、静まり返る部屋に 冷たく響くだけ。
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