仁王雅治

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「あははっ。雅治拗ねてる~」 「………」 と言って俺の頬を触る彼女。 ひんやりとした感触とスベスベの肌の感触が伝わる。 他の奴は簡単に騙せるのに表情を隠そうとしても彼女には判ってしまう。 というより自然に出てるんだろう。 俺の頬を触る彼女の手。 はしゃぎ弾む彼女の声。 彼女から伝わる体温。 彼女の香り。 それすらも愛おしく想えてしまう。 慈しみ護りたいと感情が溢れて来る。 俺は俺の頬を触っている彼女の手を取り、慈しみ愛おしむように重ねた。
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