仁王雅治
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「ねぇ…雅治」 「ん」 「機嫌直してよ」 甘える彼女の声。 こんな声を聞かされたら、俺は一つしか手段がなくなる。 「…直っちょるよ」 「それにあれぐらいで怒ったりせんよ」 そんな声で言われたら、許すしかないじゃろ? 俺がそう言うと彼女は俺を抱き締めた。 冷えた彼女の指が俺の銀髪に絡む。
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