仁王雅治

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「ホント、雅治の髪って綺麗」 包むように触り、愛おしむように絡まる彼女の指。 俺は気持ち良くて目を細める。 「なあ、格好良いとは言ってくれんの」 クスクスと笑いながら彼女に訊う。 すると彼女は、また身体を引っ付けて抱き締めて来て。 「雅治は何時も格好良いよ」 「けど。たまに可愛い」 慈しむように嬉々として言う彼女に何も言えなくなり、愛おしく想う心が溢れた。
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