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学園 2
校舎に入り、俺達はいろいろと廻った。
かれこれ3時間位は歩いたかな…
拓也は彰と意気投合したらしく、2人ではしゃぎながら先頭を歩いていた。
その後ろに俺達6人が付いて行ってる形だ。
瞬「まあほとんど廻ったし、そろそろ帰ろうぜ。」
俺の言葉に皆が頷き、帰ろうと向きを変えた時…
俺達から10m位離れた位置に、一人の少年が立っていた。
肌は青白く、身長も小柄で割と大人しそうな男の子だ。
あの子も肝試しに来たのかな?
もしかして迷子?
そんな事を思いながら少年に近付こうとした時
「瞬さん!」
陽が叫んでいた。
あの冷静な陽が声を荒げたので、俺は思わず、足を止めた。
瞬「どうした?そんな大声で」
陽「その子に近付いては駄目です。」
瞬「何で?俺達と同じ理由でここに来て迷子になった子かもしれんじゃん。」
陽「瞬さん…聞いて下さい。」
そう言って陽は一回深呼吸をした後、再び言葉を発した
「おそらく、その子は人間ではありません。」
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