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言い遅れました。
彼は、この小説の中心人物で…主人公である。
名前は甲斐 雪夜(かい ゆきや)。
名前こそ変わってはいるが、なんとも普通な少年である。
本当に彼は主人公なのだろうか……?
言っておくが、この小説はファンタジーではない。
彼には戦う力など無い。
そんな物語でも無い。
「おはよう、お兄ちゃん」
元気よく雪夜に挨拶する弟。
弟の名前は健次。
雪夜に比べれば、かなり普通の名前である。
見た目は、爽やか系の少年である。
雪夜とは既にその時点で違うと言えるだろう。
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