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「おぅ、おはよ、健次!!」
夢の事もあり、少し元気は無いが、出来る限り元気いっぱいに言った。
だが、さすがは兄弟。
元気が無いことに気付いたらしい。
健次は心配そうに雪夜を見ている。
どちらが兄か分からない。
雪夜と健次の2人の歳は、2つしか変わらない。
だから、分かったのかも知れない。
何せ、親は分かって無さそうだから……。
「今日は早いな」
としか言わない父……。
焼いたパンと牛乳を出して、せっせと家事をして雪夜の顔も見ない母である。
別にこの家庭が冷めているとかではない。
親なら朝は忙しい。
だから無理もないのだ。
どこの家庭もこんな風が一般的だろう。
親からすれば家族のために頑張る。
子供からすれば、それが寂しいのだ。
それが普通。
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