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翌日。暁美はいつも通りに朝起きたので禊をしようとした。寝惚けたままで、外に出ようとした。
「きゃあっ!」
歩こうとしたのだが、足が何かに当たってしまい転んだ。それにより、頭が完全に覚醒したので周りを見た。
「いきなり何をする!」
暁美の足の方から青龍の声が聞こえた。見てみると、暁美の足が当たったせいか床に仰向けで倒れていて後頭部を押さえていた。
「あんたこそどうしてここにいるのよ!?」
いくら寝惚けていたからといっても、暁美にも非があるのでまず謝るべきなのだが、青龍がここにいるということで、謝るという選択肢が浮かばなかった。
「先に謝るべきだろう!」
「勝手に人の室に入ったあんたに言われたくないわよ!」
朝早くからもう喧嘩をしている青龍と暁美。しばらく続きそうだったのだが、1人の登場によって終わった。
「失礼します」
少女の声により、ひとまずは喧嘩は終わった。室に入ってきたのは17、18歳くらいの金髪碧眼の少女だった。
「十二神将がひとり、天一と申します。お見知りおきを」
「ええ、よろしく」
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