430人が本棚に入れています
本棚に追加
昨夜の青龍の時とは違うことを言ったので、青龍からにらまれた。暁美もにらみ返している。
「晴明様がお呼びです」
「御老体が?今行くわ」
身なりを軽く整えて天一の後を追いかけた。青龍もその後を追いかけている。
「暁美様」
「何?」
天一から呼ばれたので、暁美は返事をした。青龍の時と対応が違うせいか、青龍からにらまれるのだが、無視する。
「青龍とは親しいのですね」
「どこが親しいのかしら?」
無表情のまま暁美は言ったのだが、どこが親しいのかがまったく分かっていない。初対面から喧嘩をしているので、親しいとは思っていない。
「そういうところがですよ」
天一が微笑んで言ったのだが、暁美には意味が分からなかった。今の暁美と青龍を見て、親しいとは思えない。
最初のコメントを投稿しよう!