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しばらく続いていたかと思うと、舞は終わった。六合はすぐに隠形して、その場に残ったのは暁美だけだった。
「失礼しました」
それだけ言って暁美は邸から出ていった。その後を式神だけがついていった。その場に残っている行成や貴族達も、夢現の狭間を行き帰りしているようだ。
「見事じゃったのぉ・・・」
「そうですねぇ・・・」
《・・・・・・》
どうやら玄武も貴族達と同じようになってしまっている。連れて帰るのが大変になるだろう。
「さて、わしらも帰るとするか」
「そうですね」
行成に帰ることを告げてから、彼等も帰っていった。
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