始まり

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丁度、中庭に着いた時に男子生徒の声がした。 僕はとっさに木の影に隠れた。 何で隠れたんだろ。 木の影からそっと顔を覗かせて、声がした辺りを見た。 そこには知らない男子生徒と小林先生が居た。 2人だけ…? 人気あるって言ってたし…相談か何かかな。 「先生…あの…聞いてもらいたいことがあるんです。」 「…何?」 深刻そうな生徒に対し、先生はアッサリしていた。 「…俺…俺っ…!!」 よほど言いにくい事何だろうな… 頑張れ!!男子生徒!! でも、相談ならカウンセリングの先生の方が良いと思うよ!! 「俺っ…!!」 「……。」 「俺…先生が好きなんです!!!!」 あれ? 好き?先生を? どの先生なんだろ。 遠藤先生かな、まさか大林先生? 「俺と付き合って下さい!!!!」 男子生徒は小林先生に手を差し出した。 え…小林先生…男だよ? 「…悪いけど、お断りするよ。好意は嬉しいけどね。」 先生は慣れてるような表情だった。
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