君がくれたもの

始まり

「はーぃ、まず委員長。誰かやりたい奴いるか？」

誰も手を上げようとしない。

当たり前か。

面倒くさいもんね。

「何だ、誰もいないのかぁ？」

居るわけないよ。
このクラスはやる気のない人ばかりだもん。

「あー…じゃあ推薦。」

あーぁ…もぅ推薦にしちゃうんだ。

「はぃはーぃ、委員長は相澤くんがいいと思いまーす。」

「私もー」
「俺もー」

栗布と牧野以外はみんな手を上げて僕の名前を言っていった。

あ、そう言えば僕の紹介がまだだったね。

僕は相澤 雅(ｱｲｻﾞﾜ ﾐﾔﾋﾞ)。
背が小さいのが悩み。
僕の髪は元から茶色なんだ。
僕の家は色々厳しくて…
昔からこの七･三分け。

メガネも掛けてるけど、今時のオシャレなメガネじゃない。瓶底メガネ。

だからイジメにあうんだけどね。