3422人が本棚に入れています
本棚に追加
遙がでていった部屋は何とも静かなものだった。
來は1時からバイトでまだ時間があり暇なのだ。
「んー、朝から入れときゃ良かった。」
シフトは基本的には自分で決めれる。
その時、來の携帯がなった。
慌てて見てみれば、電話だった。
それも見覚えのない番号から。
「?もしもし?」
出るべきかどうか迷っている間に指は無意識のうちに通話ボタンを押していた。
雑音が混じる電話口の向こうから、機械音が聞こえる。
『真宮 來か?』
「は?」
『真宮 來かと聞いている。』
「…そうだが、何だテメェ…。」
明らかに可笑しい電話だ。
声を変えてまで、電話してくるのだから。
『捺夜 遙と今すぐ別れろ』
「……は?」
最初のコメントを投稿しよう!