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エレベーターはすぐ下の階で止まっていたためすぐにきた。
1階に行くまでの間に遙の携帯に電話をかける。
ワンコール…
ツーコール……
スリーコール……
『來?』
出た!
「遙!お前今どこだ!?」
『え、どうしたんだ?』
「いいから、今どこだ!?」
『えっと今電車出発するとこ…あ、出発した。』
「チッ…」
一歩遅かった。
どうする、どうする。
大学の最寄の駅で待たせるか、次の駅で待たせるか。
大学の最寄駅なら脅迫してきた奴らが待機している可能性も。
「遙!次の駅で降りて待ってろ!」
『え!?あ、うん…わ、分かった。』
電源ボタンを押しポケットにしまい込む。
バイクに鍵を差し込み跨がる。
きちんとヘルメットをして。
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