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「……。」
紅花学園の校門にたどり着いた來は、バイクのまま校門を過ぎた。
完全に開かれていた門は、中に人がいることを示していた。
一般的にこういう所に呼び出された場合、場所といえば……
体育館だ。
「おい!何処にいやがる!?」
廃校になった学校に容赦などない。
バイクのまま体育館へとつっこみ足を地につける。
「来たね、待ってたよ。」
「テメェか、俺を呼んだのは。」
「そうだよ、会いたかった。」
埃をかぶったマットの上に座り込んでいる男。
サングラスに金髪。
その後ろでは見慣れた後ろ姿が倒れていた。
「遙ッ…」
「安心して、薬で眠ってるだけだから。……でも――…」
男の口角が上がる。
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