古代史のロマン

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第六話 【出雲王朝の起こり】 スサノオが日本統一に向けて立ち上がる訳ですが、その前にスサノオの父『ルフ』について書きます。 ルフという人は朝鮮半島の高句麗という国に滅ぼされた王族の人です。 当時の朝鮮半島は、小さな国がたくさん有り、戦争に明け暮れていたそうです。 戦いに敗れたルフは、現在の島根半島の北側の河下湾 (スサノウが誕生したと言われる宇美神社の近く) に漂着したそうです。 「明けても暮れても戦争ばっかり・・・もうこんな生活嫌っ!」 「人は何故権力抗争するんだろう?」 息子のスサノオには、権力闘争の愚かさや、王族の国の治め方を教えました。 「良いか、息子よ。争い事の無い世の中を造るのだ。」 「権力を争う事は、愚かな事だ!」 幼い頃よりスサノオは、父より理想的な国家の構想を自然に教わりました。 また、人の心を引き付けるだけの先端技術も父から教わった。 もちろん、王家の証である鉄剣(布都御魂剣)も受け取った。 『布都御魂剣』は 『ふつみたまのつるぎ』 と読みます。 『草薙の剣(くさなぎのつるぎ)』と混同しやすいですが、草薙の剣とは『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』の事で、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が、東征(日本統一の為に東へ軍隊を進めていた)の途上の駿河(清水区草薙もしくは焼津市)で、この神剣によって敵に放たれた火を払った事により『草薙の剣』と呼ばれるようになりました。 次回は草薙の剣が登場します。
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