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第七話【スサノオのヤマタノオロチ退治】
紀元前20年頃、スサノオに恋人(クシナダヒメ(櫛名田比売、奇稲田姫))が出来ました。
しかし、すんなりと恋が成就するほど、今も昔も世の中甘くない。
山間部で製鉄業を営み、飛ぶ鳥も落とす勢いで勢力を付けた大豪族、オロチ君も密かに姫を狙ってたのです。
クシナダヒメの一族は、人格者のスサノオを気に入ってました。
しかし、オロチは諦めが悪く、強引に姫を強奪してしまいました。
スサノオは、姫の実家で強い酒を造り、オロチに飲ませました。
油断して酔い潰れたオロチは、まんまとスサノオに『布都御魂剣』で討ち取られてしまった。
そして、オロチの持っていた鉄剣(草薙の剣)を手に入れました。
スサノオ夫婦は、八重垣(ヤエガキ)神社の地で、オロチ一族の反撃を恐れて身を隠していました。
しかし、オロチに苦しめられていた民衆は人徳の有るスサノオを求めていたのです。
そして、王になってくれるよう頼みました。
『民衆の為だったら』と引き受け【出雲王国】が誕生しました。
そこで、有名な短歌
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
(盛んにわき起こる雲が、八重の垣をめぐらしてくれる。新妻をこもらせるために、八重垣をめぐらすことよ。あのすばらしい八重垣よ)
と詠んだそうです。
この歌の意味は、結婚して新居を営む2人のために建てられた家をたたえ、そこに住む者の幸福を祝うものである。
つづく
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