恐怖の看護婦

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遠くに聞こえていた ガラガラ というワゴンの音が、いよいよ大きくなってトイレの前に差し掛かりました。   が、ワゴンはそのまま通り過ぎずに、こともあろうかトイレの前でピタリと止まったのです。   Aさんは息をころしてワゴンが行き過ぎるのを待ちましたが、次の瞬間、Aさんの漠然とした恐怖は本物になりました。     看護婦がトイレの入口のドアを開けて入って来たのです。       コツ コツ   看護婦の靴音だけが トイレの中に大きく響きます。
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