春風

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      しばらく話したというのに、名前をきき忘れたことに気付いたのは家に着く少し前くらいだった。           ―「ごちそうさま!やっぱ母さんの飯が一番だなぁ」 「ずいぶん嬉しいこと言うねぇ。そういえば、明日の準備はしたかい?」 「明日から学校かぁ…風呂からあがったら準備するよ」   そう。明日からは新学期が始まる。     風呂から上がった俺は、明日の準備を済ませすぐに眠りについた。  
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