プロローグ

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 空気が――重い。    まるで、これから何かが起こることを暗示しているかのようだ。    校門へと流れ込む空気は、まるで獲物を誘い込むかのように不気味に流れている。生暖かいのが更に拍車をかけている。    何か、居てもたっても居られないような恐怖。      が、誰も気付かなかった。いや、気付いた者が居ても、我関せずと、当たり障りのないように気付かないフリをしていた――
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