第一章 空っぽの席

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掲示板を見るとクラスが書いてあった。 私と桃は一瞬にして抱き合った。 「も~も~!!」 「れんかぁ♪」 クラスが一緒だったのだ。 嬉しくて、会話を弾ませながらこれからの高校生活を夢見、描いていた。 自分達のクラスに入り、出席番号順に席に座る。 私と桃は名字で並ぶと昔っから席が近くなる。 咲 恋歌 佐倉 桃 桃とは小学生の時から気が合うし仲がいい。 私の中では一番信頼出来る友達。 小学校も中学校も桃と過ごした思い出ばかりだ。 「やっぱりウチらは運命っしょ!!」 と笑いながら話し込んでいると、女の先生が教室に入ってきた。 「はーい!皆さんこっち向いて!ー!!」 ざわついた教室は一気に静まり返った。 だって、だって、凄く美人な先生なんだもん。 多分みんなも同じ事思ってるんだろうなと感じた。 「これから入学式が始まりまーす!!名前を呼ばれたら、大きな声で返事して下さいね★では、体育館に向かいまーす!廊下に出席番号順で並んで下さーい」 それから少し長い入学式が行われた。
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