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私が、東京、羽田空港で働いていた頃、20歳の頃、父は死んだ。弟も東京で働いていて、弟に母から連絡が入り、そして弟が私の会社に連絡を入れた。私は空港の手荷物検査の仕事をしている最中だった。夕方の忙しい時間帯で検査場は混んでいた。隊長が班長に、私に用があるので抜けさせるように言った。とても忙しかったので直ぐには出られないでいたら、「いいから早く!」と言う隊長。そして事務所に向かい、私に電話が来ていると言って受話器を渡された。出たのは弟で「お母さんから電話が来て、お父さんが…」と言って涙声になったので、私は全てが分かり、私も泣いた。その日の最終便で小樽に帰る事にし、会社が航空券の用意をしてくれた。私は空港で弟を待った。弟がなかなか到着しなかったので、同僚も心配してくれた。教育長は会社からだと言って香典をくれた。やっと弟が到着し、二人で最終便に乗り、小樽へ向かった。
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