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宝くじを買ってなんの見返りのない確率と同じ程度に、予想道りやっぱりなんだかんだとあった冬休みもつつがなく終了し、このクソ寒い季節にもかかわらず安普しんのせいでよりいっそうクソ寒く感じる我が学舎たる高校へシブシブ登校し始めてしばらくたった話である。
まったく心の底から行く高校を間違ったと中学時代の己の不明を恥じ入りたくなるが、来てしまったものは仕方がない。
そして今日もまた、俺は放課後の時間を無為に過ごすべく、部室練の一角に位置するSOS団の本拠地へと向かっていた。
部室の前にやってきた俺は習慣した動作で扉をノックした。
無断で開けるとそれなりの確率でパラダイス的光景を目にすることができるのだが、むしろこれはそのようなことを避けるための準備運動である。
地上に降臨した天使か妖精か精霊のいずれかによるボランティアかと思うような麗しの美少女上級生がこの扉の向こうにいる…つまりこれは毎放課後の儀式でもあった。
扉を開けるとそこには儀式したおかげで降臨した麗しい美少女の朝比奈みくるさんが笑顔で迎えてくれた。
だがこの麗しい笑顔を見たその後ろに笑顔なんだがあまり…いや全然麗しくもない女…そう涼宮ハルヒがいた…
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