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「うっ………ここは?」
エドは気が付いたらどこかの部屋で寝ていた。
窓からは日が差し込み、辺りは静かだった。
「気付いたかよ、騎士さん?」
「エド!目が覚めたのね!」
見知らぬ男とシルカが、エドの声に気付いてやってきた。
「シルカ姫、無事でしたか!…して、貴殿は?」
「アベル。ここらの森の警護をやってる者さ」
「この方が私達を助けてくださったのですよ」
「そうでしたか……感謝します!」
「い…いいよ。お礼はこの姫さんが嫌って程してくれたし、人出が足りないから、家事を手伝ってもらったんだ。もう充分だよ。それよりアンタら、何者だ?追われてたみたいだが?」
「ええっと……それは…」
シルカが何か言おうとしたその時、見知らぬ少女が部屋に入ってきた。
「ヤッホー、アベル!お届けモノついでに遊びにきたよ~!……っと、お客さん?」
少女を見たアベルは、なぜかため息をついた。
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