第一章 追われる者

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「うっ………ここは?」 エドは気が付いたらどこかの部屋で寝ていた。 窓からは日が差し込み、辺りは静かだった。 「気付いたかよ、騎士さん?」 「エド!目が覚めたのね!」 見知らぬ男とシルカが、エドの声に気付いてやってきた。 「シルカ姫、無事でしたか!…して、貴殿は?」 「アベル。ここらの森の警護をやってる者さ」 「この方が私達を助けてくださったのですよ」 「そうでしたか……感謝します!」 「い…いいよ。お礼はこの姫さんが嫌って程してくれたし、人出が足りないから、家事を手伝ってもらったんだ。もう充分だよ。それよりアンタら、何者だ?追われてたみたいだが?」 「ええっと……それは…」 シルカが何か言おうとしたその時、見知らぬ少女が部屋に入ってきた。 「ヤッホー、アベル!お届けモノついでに遊びにきたよ~!……っと、お客さん?」 少女を見たアベルは、なぜかため息をついた。
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