―誘拐―

3/9
前へ
/76ページ
次へ
外に出ると休みの人が多いのか、あちこち店が繁盛しているようだ。 友達と楽しくおしゃべりしている子供もいる。 そんな様子をみてさらに孤独になる自分がいる。 なんでこうなっちゃったんだろう。 僕だってあんな風に・・・ そう思ったらじんわりと目に涙が溜まる。 それを親指でグイッと拭い、少し人が少ない路地へと移動した。 ここなら、まだ落ち着く・・・ ぶらぶらとそこら辺をさ迷っていると、頭に強い衝撃をくらう。 「ぐっ・・・!」 痛みに顔を歪ませ、僕はそのまま地面に倒れた。 下がコンクリートだったため、さらに顔を痛める。 僕はそのまま意識を失ってしまったんだ―――――。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

180人が本棚に入れています
本棚に追加