―誘拐―

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それからどれだけの時間が経っただろう? やっとのことで目を覚ました僕が見た光景。それは白い天井。 ここは・・・・どこ? 僕の部屋と対して変わらない大きさの部屋だ。 むくりと起き上がろうと力を入れるが頭の痛みに耐えられずまた体を倒した。 よくみるとベッドで寝ている。 しかも口にはガムテープ、手足には手錠が付いてる。 ベッドに固定されてはいないため、動こうとすれば動けるがこの調子じゃまず無理だ。 なんでこんななってんの、僕? 一人でパニックを起こしていると、部屋のドアが開いた。 「やっと起きたんだ」 そう話しかけるのはボサボサ頭のお兄さん。 多分僕より年上。 “これ外して!” って一生懸命ガムテープ貼られた口で叫んだ。
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