出会い

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高校を卒業してまだ就職が決まっていなかった私は、とりあえず給料のいい仕事を見つけ早く自立したかった。 なんでもいい…とにかく一人で暮らして行けるだけの給料がなければ… 求人誌を読みあさっていたら高卒のわりに給料のいい求人を見つけた。 迷いもせずに電話をかけた。 後日面接の約束をして電話を切り私は野心に燃えていたと思う。 OLの給料なんかじゃ贅沢な暮らしはできない。 他にも何かお金になるバイトを探して昼も夜も働いて、思いっきり贅沢な暮らしができるようになってやる! 今思えば地道にOLをやっておくべきだった。 結局私は昼間はコンピューター関係の会社で働き、夜はクラブでバイトの生活が続いた。 そのクラブで煌びやかな世界を見た私は更にお金が欲しくなった。 アルバイトのクラブの給料じゃたかがしれていた 普通のOLよりは贅沢できても決して楽な生活ではなかった。 でも風俗で働く度胸はなかった なぜなら…私はこの時まだ処女だったから。 好きな人じゃないとセックスなんてできなかった。 でもお金は欲しい…その矛盾した考えで一つだけわかっていた。 処女が邪魔だと。 私は誰か適当な男を探して処女を捨てる決心をした 口が軽いやつはだめだ。 誰がいいか考えた。どうせなら金のあるやつがいい… 働いてたクラブの客で羽振りのいい40歳ぐらいの男がいた。いつも私にチップをくれ、アフターで色々とご馳走してくれる。 あの人なら…遊びなれてそうだし私の事も気に入ってる。 どうせならあの客の愛人になれば… 浅はかな私は勝手に愛人になって遊んで暮らす事まで考えていた。 クラブのバイトの日。 予想通りその客は来た。 私はいつもより密着して体を押し付けるように隣に座った。 いつもと様子が違う私に客もすぐ気付いたようだった。 今日終わったあと飲みに行く? 私は即答した。 行く!明日会社休みだし何時まででも大丈夫よ 今までは会社を理由に早々と切り上げて帰ってきていた。 その客は一瞬いやらしい目つきで私を見て「じゃあ今日は帰さないかもよ」と冗談っぽく笑った 私も笑いながら答えた。 「今日はなにされてもいいかも」 その時の客の目つきが今でも忘れられない。 店が閉店する前に客と一緒に店を出た。当たり前のようにホテル街に向かう。 不思議と緊張はしていなかった。 初めてのセックス…痛いんだろーなーと考えながら客とホテルに入った。
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