私立ヴィジュアル幼稚園 Ⅰ

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…もう回想するの面倒になって来たんで簡潔に。 ある日、俺は千秋さんに呼び出しくらった。 壁に背中を預けるような形で千秋さんはこう言い放った。 「…テメェはここに居るべき奴じゃねぇ。保育士にでもなってガキ共と遊んでろ…その方が、お前がお前らしくいられんだからな」 って。 突然の事で混乱したけど、千秋さんの言葉がやけに染みて、何年か振りに、泣いた。 それから俺は親に頼み込んで進学の許可を貰い、死に物狂いで勉強した。 元々頭の出来は良い方なので比較的に楽に入れた。 あ、一応留年もしなかったんだぜ?(笑 で、何回か保育士免許取得の試験に落ちつつも、無事に夢の保育士に。 今に至る、と言うわけ。 あー疲れた疲れた。
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