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「…せ……こーがせんせッ!!!」
「えッ?!あ、戒君…だよな?どうかしたか?」
唐突に声を掛けられはたと我に帰る。
慌てて座り込み戒君の頭を撫でてあげると、何処か安心したように頬を緩めて俺に抱き付いて来た。
…うん、可愛い。
「どうしたじゃないべ」
「かんぜんにいしきとんでたよね」
「∑げっ、嘘!?」
「「ホント」」
戒君を太股に乗せてる途中で見事にハモったこの二人、何故か鼻に布を巻いてる玲汰君とやたら色っぽい麗君。
小さく苦笑して「ゴメンな?」って謝りながら二人の頭も撫でてあげる。
麗君はニコって柔らかく笑い返してくれたけど、玲汰君はそっぽを向いてしまった。
…照れてる照れてる。
可愛いー(笑
「ほんとうは、おれがこいつでぶんなぐってやろうかとおもったんだけどなー」
「ん?こいつって…マイク?」
「すたんどもあるけど、どっちがよかった?(ニヤリ」
「(∑怖っ!!)」
キラーンと瞳を光らせ愛用(?)のマイク片手に不敵な笑みを浮かべるのは流鬼君。
乾いた笑声を上げて誤魔化したけど、思わず抱き締めてしまい俺の腕の中に居る戒君は不思議そうな眼差しを向けてきた。
…幼稚園児なんかにビビってどうすんだよ俺ッ!!!!
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