4640人が本棚に入れています
本棚に追加
/422ページ
「からかってないよ。」
大輔がそう言うと、彩香の頬は、ますます赤くなる。
「うそぉ…。そんなことないから…。」
「ほんとだって。俺、東野さんとなら回りに誤解されても良いって思えるから。」
取りようによっては、告白そのものと取れる発言をしたと、言った後で気付く。
言ってしまった恥ずかしさと、言い切ったあとのすっきりした気持ちが、交差する。
次の言葉が気になってしまい、俯く彩香を伺うように見つめた。
最初のコメントを投稿しよう!