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ヘルメットを取りハンドルに掛ける。
ヘルメットの外し方が分からずもがいてる春に気づき、カチッとヘルメットを取ってあげた。
「わぁー、綺麗ー♪♪」
春が大きな目をさらに見開いて幸せそうな顔で言った。
ここは隼人とよく来るとっておきの場所。
自分が住んでる町が見渡せる自分の中で唯一落ち着ける場所。
隼人と二人しか知らない場所で、今まで誰にも教えなかった場所。
ってか、教えたくなかった。
小学生がよく言う俺にとっての『秘密基地』だ。
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