はまっていく気持ち

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「秘密基地って小学生みたぁい♪」 春はクスクス笑う。 「小学生で悪かったな。」 「あの辺が学校かなぁ?」 春が手で望遠鏡を作りながら聞く。 「だな。で、あれが駅で、あれが国道。」 「じゃあ、春の家はあの辺だぁ♪」 「あの海の向こうには何があるんかなぁ。島とかあるんかなぁ。」 春が何だか切なそうに言う。 「あの向こうには島があるよ。島の名前は忘れたけど、確か無人島。行ったことはないけど、海が宝石みたいに綺麗だって誰かが言ってた。」 「いぃなぁ♪行ってみたぁい!!」 そんな他愛もない話を二人で交わし、時間も忘れ地元の夜景に見入っていた。
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