7815人が本棚に入れています
本棚に追加
「秘密基地って小学生みたぁい♪」
春はクスクス笑う。
「小学生で悪かったな。」
「あの辺が学校かなぁ?」
春が手で望遠鏡を作りながら聞く。
「だな。で、あれが駅で、あれが国道。」
「じゃあ、春の家はあの辺だぁ♪」
「あの海の向こうには何があるんかなぁ。島とかあるんかなぁ。」
春が何だか切なそうに言う。
「あの向こうには島があるよ。島の名前は忘れたけど、確か無人島。行ったことはないけど、海が宝石みたいに綺麗だって誰かが言ってた。」
「いぃなぁ♪行ってみたぁい!!」
そんな他愛もない話を二人で交わし、時間も忘れ地元の夜景に見入っていた。
最初のコメントを投稿しよう!